ロックバンド「リンキン・パーク」のボーカル、チェスター・ベニントンが(41歳)が死去。どうやら自殺のようです。
リンキン・パークといえば、アメリカを代表するオルタネイティヴ・ロックのバンドの一つ。
彼らに影響を受けたバンドは多いですね。
そして、ボーカルのチェスター・ベニントンの卓越したボーカルスタイルは、世のボーカリスト立ちの憧れだった。。。
何故、チェスター・ベニントンは自殺してしまったのか。。。
チェスター・ベニントン死去の報道
F1-Gate.comはその名の通り、F1のサイトですが、リンキン・パークがシンガポールGPでライブを行なうなどF1と密接した関係で、日本人レーサー小林可夢偉さんとの交流で知られています。
ですので、F1-Gate.comからアメリカでの報道を引用してみました。
ロサンゼルス検視局によると、現地時間の午前9時過ぎ、チェスター・ベニントンがパロスベルデスエステーツにある自宅で首を吊った状態で見つかったとの通報があったという。
ブライアン・エリアス検視局長によると、当局は自殺の可能性があるとみて捜査を進めている。
F1-Gate.comより。
この「F1-Gate.com」をチェックすると、リンキン・パークは東日本大震災への寄付もしてくれていたのですね。。。
チェスター・ベニントンは薬物依存症だった。でも克服していたのでは?
海外のアーティストに多い、薬物依存症。
彼、チェスター・ベニントンもその一人。
でも、薬物依存を克服し、今では薬物の危険性などを訴えていたのに。。。
ただ、調べるとまた手を出していたらしいです。
しかも、依存度の高いものを使用していたと報道がありました。
噂される自殺の原因は?
彼には家族がいます。子供は6人も。
二度の結婚でさずかった子供達。。。
ショックなのはご家族です。
さて、自殺の原因で「コレだ」と言う事は無いようですが、言われているのは次のような事。
- 親友のクリス・コーネルが5月に自殺。
- 最近は酔うとクリス・コーネルについてよく話していたそう。
- 薬物が原因。
- 自殺した日がクリス・コーネルの誕生日。
チェスター・ベニントンの生い立ちは?
チェスター・ベニントンはそもそも何故、薬物依存症になったのでしょうか?
アーティストが格好をつけて興味半分に手を出して溺れてしまった。。。と言うケースもありますが、そうではなく、深い心の闇を持っているケースも多いです。
チェスター・ベニントンはどうだったのでしょうか?
wikiによると。
ベニントンは、アリゾナ州フェニックスで生まれた 。
子供の頃から音楽に興味を持ち、デペッシュ・モードやストーン・テンプル・パイロッツの影響を受けた。
ベニントンの両親は1980年代後半に離婚。ベニントンはコカインやメタンフェタミンに溺れるようになる。
やはり、幼少の頃にご両親が別れ、ショックを受けて薬物に手を出したようですね。
この小さい時の両親の離婚と言うものは案外と大きな事で、チェスター・ベニントンという人間に影を落としたのだと思います。
フロントマンとしての重圧、そして親友の死
感受性の強いアーティストほど、日々起こる色々な事に思いを馳せては感じ、悩みます。
克服しても、なかなか簡単に克服できないと言われる依存症。
意思とは関係ないらしいですから。。。
ただ、チェスター・ベニントンの場合はどうなのでしょうか?
彼の場合、何か単なる常習性ではなく、それこそ何か原因があると思います。
例えば、トップバンドとしての苦悩はどうだったのでしょうか?
アメリカのアーティストはレコード会社やプロダクションとの契約が日本より断然シビアと聞きます。
アーティストに対し、「売れないと次はない」「売れないとギャラはない」と言われることが多いのが現状。
元々、チェスター・ベニントンは、「両親の離婚の傷をどうやったって埋められなかったのでは?」と想像します。
そこに、トップバンドを維持する苦悩、ホッと一息ついてゆっくりしたい。。。
家族と穏やかな日々を送りたい。。。そんな風に思いながらも出来ない。。。
先日、ペンタトニックスのアヴィも脱退理由をを同じような事を言っています。
ここまでトップを走ってきたバンドのフロントマンとしての重圧。
残念ながら家族でさえチェスター・ベニントンの重圧、心の闇を癒すことができなかったのかもしれませんね。
そこに追い打ちをかけるように親友の死。
もしかしたら、この親友の死を止められなかった事でチェスター・ベニントンは自分自身を責めたかもしれません。
そして「自分は、クリスの親友だと思っていたのに一人で逝ってしまった。僕ではダメだったのか?」「自分はクリスのなんだったのか?」と思ったのかも。。。
両親の死、離婚などで傷を心の傷を負ってしまう方は多いです。
エイミー・ハウスワインを思い出します。
彼女の場合は、両親の離婚後、自傷行為を始めます。。。
音楽に心を委ねたはずが、バランスを崩し恋人とも別れズタズタだったようです。
- 「自分は必要とされてない」
- 「自分は大事にされてない」
幼少の時のこの経験は他人が思うより感受性が強いアーティスト気質にはなかなか大人になっても克服出来ないという事があります。
むしろ大人になった方がフラッシュバックするみたいな。。。
でも。。。それは今回、チェスター・ベニントンの家族にも言えること。
奥さんは自分を責めてしまうかもしれません。。。
そして子供達は?
とにかく、そもそも両親の離婚を切っ掛けにナイーヴになったチェスター。。。
親友のクリス・コーネルの自殺、そしてトップバンドとしての重圧などが複雑に絡み合ったことが原因なのかもしれません。
感情が行きつ戻りつしたんだと思います。
これは本当に辛い事。。。
頭では色々とわかるからこそ。。
残された家族の事を思うとチェスター・ベニントンの死は辛いと思います。。。
なんとか前を向いて歩いて行って欲しいと思います。
そして6人のお子さんも。。。
チェスター・ベニントンはもう悩む必要が無くなって気が楽になったのかな。。。
でも哀しい。。。
家族はもちろん、ファンはチェスター・ベニントンをいつでも必要としてたのに。
遺作。Heavy
歌詞にチェスター・ベニントンの気持ちが現れています。。。
ご冥福をお祈り申し上げます。
安らかに。。。