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芸能界の話題には普段あまり興味がない私だけれど、今回の広末涼子さんの一連の報道は、なんだかずっと胸に引っかかっていた。
「どうして、あんなことを?」と人々が言うたびに、私はふと、ある言葉が頭に浮かんだ。
双極性感情障害(躁うつ病)。
実は友人がそうだったから。。。
もしかして、彼女の“波”のような行動には、私たちの知らない心の背景があったのでは?と思う。
広末涼子さん、双極性感情障害を公表
芸能活動は当面休止、治療と回復に専念するとのこと。
44歳、14歳から芸能界でずっと第一線。普通の人間ならとっくに壊れててもおかしくない環境だと思う。
双極性感情障害とは?──心のアップダウンに振り回される苦しさ
この病気、実は診断がとても難しいらしい。ある医師によると、診断が確定するまでに10年近くかかることもあるという。
だからこそ、医師自身も「常に双極性障害の可能性を疑いながら診ている」と。
何故なら、この病気に似た症状の「別の病気」があるためとの事。
例えば「甲状腺異常」「鬱病」「月経前気分不快」「産後うつ」「OE」などと似てるらしい。
本当に色々な病気があるんだなあと。
「元気で、明るくハイな日」があっても、その後の鬱状態は何日にも及ぶことがあり深刻にも関わらず見た目にはわからない病気。
そもそも患者が自分の感情の波や行動を客観的に説明するのはとても難しいため、毎日の睡眠や行動、気分の変化を記録する“ノート”をつけることが勧めていると、その医師は言っていた。
書ける日・書けない日、起きた時間、眠れなかった夜──日記をつける事によって「リズム」がわかり診断のヒントになるとのこと。
なるほど。。。これは、確かに医師にとっても大切なヒントになる。。。
とにかく他人には想像もつかないほど苦しい毎日なのだと思う。知人を見ていて良くわかる。
医師でも判断が難しい病気、当然、一番近い家族にもわからないために理解を得られないことも。
これは本人にとっては相当ダメージだろう。
『モダン・ラブ』で描かれる「伝えられない」という葛藤
友人に同じ病気だけど、目の前でアップダウンをいつも見ているわけではなく、「躁」の時に夜中、朝方関係なく「ハイテンション」で電話がくる、次に会った時には「鬱」という感じ。
そのため、この病気の当事者の「日々」を知りたくて観たのが、Amazon Primeの『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』のシーズン1 Eps.3「ありのままを受け入れて」。(原題:Take Me as I Am, Whoever I Am)
ニューヨーク・タイムズ誌のコラムに実際に寄せられた実話をもとにした短編ドラマで、第3話が双極性障害をテーマにしている。
主演はアン・ハサウェイ。彼女演じる「レキシー」が主人公。
長年この病気を抱えながら有能で魅力的な弁護士として仕事はできるが、休みがち、恋人にも真実を伝えられない。
せっかくの新しい出会いも。。。──そんな女性を演じている。
最初はまさか、と思うようなミュージカル調で始まるのだけれど、それが「明るく振る舞う彼女の躁の状態」として描かれている。
本当は病気のことを大事な人に言いたい。でも言ったら、みんな離れていくかもしれない。
そして、実際に去ってしまった大切な人たちへの後悔。
そうした感情が、とてもリアルに、でも決して重すぎず描かれている。
短編ながら、「知る」ための入口としてとても良い作品だと思った。
『Mr.Jones』──リチャード・ギアが演じる「真実の波」
もう一つ、これから観ようと思っているのが1993年の映画『Mr.Jones』。
主演はリチャード・ギア。彼が双極性障害を持つ男性を演じているそう。
この作品では、精神科医とのラブストーリーの中に、この病気のリアルな側面が丁寧に描かれているらしい。
躁状態の時の魅力的でエネルギッシュな彼と、うつ状態の時の壊れそうな彼。
支える側・支えられる側の両方の心情が描かれているという点で、非常に学びのある作品になっていそうだ。私もこれから観るつもり。
こちらも現在Amazon Primeで観られる。
広末涼子さんの歩んできた道──想像と共感の力を持ちたい
広末涼子さんは14歳で芸能界に入った。
右も左も分からない世界で、大人たちに囲まれ、笑顔を求められ、プロ意識を問われ…。
周囲の影響は本当に大きかっはず。ストレスも凄かったと思う。
また、素敵な才能を持ちながら、「社会の基準」とずれた環境で長く過ごしてきたとしたら、
「人を見る目」や「人間関係への判断」が鈍っていやしないかと気になる。現在、彼女周辺の人々は本当に彼女に寄り添うことが出来るのだろうか?と心配だ。
元夫のキャンドル・ジュンさんの会見を最初に聴いた時は多少違和感があった。彼女本人に了承を得ずに「病気」があることや、その症状をプライベートにも関わらず話していたからだ。
でも、彼女の事務所や関係者へ言っても改善されなかったと言っていたから、いよいよマスコミを使って「非難を覚悟の上で抗議を、そして世間に対し彼女への理解を促すために行ったのでは?」と今になって思った。
私たちにできること。理解しようとする姿勢
とにかく、この病気は単純じゃない。
誰かの行動に「なぜ?」と思ったときに、「もしかしたら」という想像力を持てたら、
誰かを一方的に責めることなく、少し優しい世界になる気がする。
そして広末さんの報道をきっかけに、
「知らなかった」を「知っている」に変えていけたら──それが、きっと小さな一歩だと思う。
そのために是非、以下の2つのドラマ、映画を観てほしい。
- 『モダン・ラブ ~今日もNYの街角で~』シーズン1 Eps.3「ありのままを受け入れて」。
(原題:Take Me as I Am, Whoever I Am) - 『Mr.Jones』。
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