2017年5月31日、アメリカのトランプ大統領がツィッターにて「パリ協定」からの離脱を「数日以内」に決定すると示唆しました。
ついに! という感じですね。
さて、何故トランプ大統領が「パリ協定」から離脱をすることを検討しているのでしょうか?
そもそもパリ協定とは?
Wikipediaによると。。。
パリ協定( Paris Agreement)は、第21回気候変動枠組条約締約国会議(COP21)が開催されたパリにて、2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定(合意)。
ここで出てくる「気候変動枠組条約」とは。。。
気候変動枠組条約は、1992年にブラジルの リオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット、リオ・サミット)に向けて、地球温暖化対策を国際的に進めるために作られた、 国を拘束する最初の国際的取り決め(条約)のこと。
英語では(United Nations Framework Convention on Climate Change、省略名称:UNFCCC)
「COP」とは。。。
この気候変動枠組条約を締結した国(締約国)が 毎年集まって行う会議を「締約国会議(Conference of Parties ; COP)」という。
この「締約国会議 COP」毎年開催し、温暖化対策を進めるため の国際的なルールを交渉しているとのことです。
「COP21」などの、「21」という数字は「第21回目の国会議」という開催回数です。
トランプは何故、パリ協定を離脱するの?
トランプ大統領は、そもそも「気候変動」の原因が「人間の活動」からくるものという事に非常に懐疑的でした。
そう、温室効果ガスが本当に地球の温暖化に関係あるのか?という事です。
下でまとめましたが、トランプ政権、そしてパリ協定に残留した方が良いとされる間でも、そもそもオバマ元大統領が打ち上げた「2025年までに2005年比▲26-28%減という削減目標」は撤回した方が良いと考えているようです。
かなりキツイ目標なのだと思います。
そして、必要以上に温室効果ガスを排出削減する取り組みはアメリカの「石炭産業」に悪影響を与えると、選挙戦の時からパリ協定からの離脱を公約していました。
ですから、石油産業界への配慮もあると思いますし、雇用の面から「パリ協定」は離脱したいのだと思います。(共和党は昔から石油産業界から献金を受けているらしいですね。)
加えて、温室効果ガス排出国1位の中国の取り組みが不十分で、「パリ協定の内容は不公平」だという、かなりの不満があると考えられています。
また、あのスティーブ・バノン氏もパリ協定離脱推進派です。(最近、彼はまたトランプ大統領と距離を縮めているようです)
それに、パリ協定は条約を批准するかどうかを決定する権限をもつ上院のプロセスを経るものですが、オバマ元大統領はこの上院のプロセスを経ずにアメリカのパリ協定の発効を早めたという事実があります。
そのため、このオバマ元大統領のやり方への批判もトランプ政権にはあるようです。
ところで、パリ協定を問題視する人々の意見は以下の通り。
- 米国の削減目標(2025年までに2005年比▲26-28%減)は産業・雇用に悪影響を与える。
- 米国の目標設定にあたって産業界との協議が一切なされていない。
- 2030年まで排出量をいくら増やしても良いという中国の目標に比較して米国の目標は譲歩し過ぎである。
娘のイヴァンカさんはパリ協定残留派!
トランプ大統領の娘、イヴァンカさんはパリ協定への残留を訴えていたそうですけど。。。
トランプ大統領と、現在、環境問題の活動をしているアル・ゴア氏との会談を設定したのもイヴァンカさんです。
ですが、父親のトランプ大統領はパリ協定からの離脱を示唆しましたね。。。
スティーブ・バノン氏は、このパリ協定に関して、娘のイヴァンカさんがどう言おうとパリ協定なんて離脱した方がいい! というような主旨の事を自身のメディアで発言しているとか。。。
いつ、パリ協定を離脱するのか?
離脱の具体的な方法については検討中だそうです。
パリ協定からの離脱には手続きなど色々と含めるとだいたい3年ほどかかるとのこと。
また、気になるのが「気候変動枠組条約 UNFCCC」からの離脱です。
何故なら、「パリ協定」を離脱、そしてトランプ大統領が「気候変動」の原因が「人間の活動」が原因とされている事に懐疑的であるならば、パリ協定の根底にある「気候変動枠組条約 UNFCCC」の概念そのものに懐疑的であるのと同じですから、参加している理由が無いからです。
この「気候変動枠組条約 UNFCCC」からの離脱は1年ほどで終わるらしいです。
まあ、パリ協定だけ離脱という方法もあるらしいですが。。。
また、科学者の間でも「温室効果ガス」が「地球温暖化」の原因だという事に対して意見が別れているようで、科学的には証明されていないようです。
これって、科学的に証明できないのでしょうか???
地球温暖化と大気汚染をごちゃ混ぜに考えているような気もしますし。。。実は、地球は冷えているという説もあります。
確かに、冬は異常な大寒波が続いているのも事実です。
とにかく、2015年12月に合意されたパリ協定は各国が温室効果ガス排出量の削減目標を提出するようになっています。
トランプ大統領の決定で関係国は慌てていると思います。
離脱したのであれば、パリ協定に参加していないのはシリア、ニカラグア、アメリカのみになります。
今後、関係国との関係はどうなっていくのでしょうか?
今回の記事はいかがでしたか?
さて最後に、今日も大きく深呼吸してリラックスを!