2017年6月13日、北朝鮮で拘束され、昏睡状態のまま釈放されたアメリカ人のオットー・ワームビアさんの状況がまた新たに飛び込んできました。
どうやら、「ボツリヌス中毒症」が理由で昏睡状態に陥ったというのは「ウソ」のようです。
医師団が「脳組織が広範囲にわたって壊死している」と説明
オットー・ワームビアさんの容態を診察した神経科医のダニエル・カンター氏が、オハイオ州シンシナティでの記者会見で彼の状況を明らかにしました。
ワームビア氏の脳の組織は、広範囲にわたって壊死している。
こうなると、北朝鮮がアメリカに対して説明してきた「ボツリヌス中毒症状」という事はウソになります。
当初、北朝鮮は次のように説明。
15年の労働強化刑の判決を受けた後、ボツリヌス菌に感染し、睡眠薬を服用したところ、昏睡状態に陥った。
では、繰り返し殴打されたことが原因か?
これも違うかもしれません。。。
なぜなら、医師団は続けて次のように説明しています。
皮膚の外傷や、骨折などの形跡もなかった。
「え?」
先日、「ニューヨーク・タイムズ紙が、アメリカ政府高官の話として『オットー・ワームビアさんが繰り返し殴打されていたという情報がある』と報道しました」と、記事にしました。
情報が錯綜しているのでしょう。。。
とにかく、ワームビアさんの体内からボツリヌス菌の痕跡は発見されず、また、外傷も骨折も無かったとのことです。
脳組織の壊死について医師団は。。。
- 心肺停止で脳に血液が供給されなくなったのが原因か?
- 何らかの理由で呼吸困難に陥って心肺停止を引き起こした可能性もある。
と説明。
どうしてこんな事になったのか?
前回の記事で書いたように、かなり非道ですがオットーさんを「人質」とし、トランプ大統領と話すことができたはずですから、わざわざオットーさんを昏睡状態にさせる意図は何でしょうか?
アクシデントか。。。
オットーさんをこのような状態にしたまま帰国させても、アメリカ世論が北朝鮮に厳しくなり、不利になるはずです。。。
それか、非常に残酷ですが「実験」か。。。
やはり、アクシデントではなく全て計算づくしか?
オットー・ワームビアさんは「無反応覚醒」の状態。
オットー・ワームビアさんは、全く話すこともできず、周囲の言葉にも反応せず、「無反応覚醒状態」だということです。
オットー・ワームビアさんの父親、オバマ前政権を批判!
オットー・ワームビアさんの父親は、北朝鮮に対して次のように述べてます。
- 息子をこのように扱うなど弁解の余地は無い!
- 他の多くの人に対する扱いについても弁解の余地はない!
- ボツリヌス中毒症や睡眠薬で昏睡状態になったという北朝鮮の説明を信じない!
- たとえ信じたとしても、どんな文明国であれこんなに長い間息子の症状を隠し、一流の治療を受けさせないでおくことに対し、弁解の余地はない!
- トランプ政権に感謝する。
- オバマ前政権は事を荒立てないよう求めるばかりで何の成果も上げなかった!
オバマ前政権について、私も前の記事にちらっとだけ書きました。
彼は、綺麗事ばかりだったと個人的に思います。
実は、2013年にデニス・ロッドマンが初訪朝から帰国した際に、金正恩が「オバマ大統領から電話をもらいたい」と言っていたと話してます。
でも、オバマ前大統領は行動しませんでした。
もちろん、金正恩が本気だったかどうかは不明です。
また、デニス・ロッドマンの発言も本当かわかりません。
ただ、指摘したいのは、オバマ前大統領の時代、既にデービッド・スネドンさんが中国から北朝鮮に拉致をされたかもしれないという情報がアメリカに入っているという事です。
デービッド・スネドンさんは2004年から、中国より失踪したと言われており、2012年に、日本の「拉致被害者家族会」から、アメリカ国務省に伝えています。
確かに「拉致」なのか、自分から北朝鮮に行ったのかは不明ですけど。。。
まあ、2016年9月28日に、アメリカの下院で国務省や情報機関に日本・韓国・中国と連携してデービッド・スネドンさんの調査をするように促す決議案を可決しましたが。
金正恩は自分の偉大さ、強さをトランプ大統領に示したい?
勝手に推測してみます。
北朝鮮は、中国の庇護の下にあり「格下」と多くの方がそう思っていると思います。
もちろん、未だに中国に頼っている部分も多くありますが。。。
そういえば、金正恩が権力を握る前、「拉致問題は彼の代では無いから、いつまでも国際社会で拉致問題の事を言われるのは不利なため、拉致被害者は帰国を許され、案外とすぐ解決されるかもしれない。また、スイスでも過ごした経験もあり『新しい主導者』になるかもしれない。。。」
メディア、そしてジャーナリスト達が口々に言っていたのを覚えています。
ですが、どうでしょう?
この若い指導者は、中国に未だに「挨拶」をしていません!
「気が弱い」「周りは父親の代からの年上ばかりで、バカにされたく無い」「人を信じていない」、そのために強権的にになっているとも言えますが、だからこそ、もしかしたら、今回のオットー・ワームビアさんの件は「俺はここまでやるんだ! なめるな!」という自分の権力を誇示するためなのかもしれません。。。
要は。。。
自分の代からの北朝鮮は、アメリカと同等の力を持っていると認めさせたい。 アメリカと対等だ!
という事を示すために、オットー・ワームビアさんを意図的に昏睡状態に陥らせたのかもしれません。。。
そう、全て計算尽くで。
そんな下らない事に利用されたかもしれないオットー・ワームビアさん。
彼はまだ20代です。
人間の脳は、ダメージを受けたところを補うようにしてシナプスが張り巡らされる事もわかっています。
北朝鮮では放置されていたでしょうが、アメリカに帰国してからは、脳に良い刺激を与え続けて欲しいと思います。
その良い刺激とは「懐かしい家族の声」です。
軽々しくは言えませんが、オットーさんに奇跡が起こって欲しいと思います。
目でモノを追っていない、会話に反応しない人が、奇跡的に治ったという話が確かあったと思います。
「耳」は反応しているかもしれません。
諦めないで、家族は彼の耳元でずっと話しかけて欲しいと思います。
日本も拉致問題という大きな、そして「人道的見地から見過ごせない問題」を抱えています。皆さんも、これを機に今一度、拉致問題にも関心を持ってください。
テロ等準備罪が可決され、成立しました。
まだまだ、不備なところもありますが、日本は北朝鮮の工作員が世界一いるところです。
日本に居ながらにして拉致された人だっているのです。
(この不備などの部分を本来は野党が追求するべきでした。加計学園ばかりで仕事をしてない!)
テロ等準備罪に反対する理由はありません。
さて、今回の記事はいかがでしたか?
※ Top画面はThe New York Timesより。