北朝鮮情勢が緊迫しています。
日本 は戦後、「平和ボケ」と言われて久しいですよね。
今回の北朝鮮を巡る一連の報道は、この「平和ボケ」な日本が「目を覚ます」事になった初めてのケースでは無いでしょうか?
それでも、まだ「恐いわね〜」くらいの感覚の方も案外多いのでは?と個人的に感じてます。
政府はこのほど「内閣官房 国民保護ポータルサイト」にて、北朝鮮の「弾道ミサイル落下時の行動について(その1)(その2)」を掲載し、私たち国民に注意喚起をしてますので、絶対に目を通して下さいね。
北朝鮮の弾道ミサイルとは?
ここのところニュースを賑わしている「弾道ミサイル」という言葉ですが、まず、この「弾道ミサイル」とはどういったものなのでしょうか?
外務省の「日本の軍縮・不拡散外交(第七版)」によると以下の通りです。
ロケット式推進システムで大気圏外に打ち上げられ、その慣性の力によって大気圏外を弾道飛翔することで、最小のエネルギーで最大の飛翔距離を得ることができるミサイルの総称。
外務省「日本の軍・不拡散外交(第七版)」より。
そして、気になる「北朝鮮の弾道ミサイルの種類」については産経新聞に以下の記事がありました。
日本のほぼ全域に届く中距離弾道ミサイル「ノドン」(射程1300キロ)や西日本を射程に収める中距離「スカッドER」(同1000キロ)、米領グアムを狙う中距離「ムスダン」(同約2500~4000キロ)などを保有。固体燃料の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「KN11」の開発も推進、今年2月にはKN11を陸上発射型に改良した新型ミサイル「北極星2」を発射した。米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)「KN08」や改良型「KN14」の開発も進めており、金正恩朝鮮労働党委員長は1月1日、ICBMの発射実験準備が最終段階にあると表明した。
Wikipediaにある北朝鮮の「弾道ミサイル」の種類では以下の通りです。
短距離弾道ミサイル |
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準中距離弾道ミサイル |
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中距離弾道ミサイル |
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潜水艦発射弾道ミサイル |
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大陸間弾道ミサイル |
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弾道ミサイル発射実験 または衛星打ち上げ |
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ポイントは、「固定燃料」です!
例えば「液体燃料」は、大気圏外で燃焼させるために、酸化材をミサイル本体に注入する必要があるのですが、この酸化剤を入れる事により数日後には腐食してしまうデメリットがあります。そのため「発射直前」にこの注入作業をする必要があり、この作業をしている間に衛生で「発射準備をしている」などと察知されてしまうわけです。
それに対して注目すべき「固体燃料」ですが、こちらは即時に発射が可能で、発射の兆候が事前に察知されにくいため、ある意味、軍事的に優れているとの事です。
そもそも、「北朝鮮に個体燃料によるミサイルを造る技術など無い」と疑っていた軍事のプロや国があったわけですが、調べてみると、どうやらイランの技術者が北朝鮮に派遣されたようで、その際にイランの技術を取り込んだ事によって「固体燃料による弾道ミサイル」が完成されたと見て間違いなさそうです。
因みに「KN-11」はNATOが付けたコードネームで、北朝鮮は「北極星」と呼んでいます。
同様に「KN-08」「KN-02」などもアメリカが付けたコードネームで、北朝鮮においての名称は判明していないようです。
いつ日本沈没? 北朝鮮は本気か?
さて、4月21日に北朝鮮の「朝鮮アジア太平洋平和委員会」が報道官声明として。。。
- 「我が軍と人民はいかなる特段の選択もいとわない」
- 「水爆から大陸間弾道ミサイルに至るまで持つべきものは全て持っている」
- 「我々の首脳部を狙う敵対勢力は、南朝鮮(韓国)が灰となり、日本列島が沈没し、アメリカ本土に角が降り注いだとしても後悔してはならない」
と、「戦争も辞さない」とする発表をしたと朝鮮中央通信が伝えました。
そこで「いつ?」「北朝鮮は本気なのか?」という疑問が起きるわけですが、当然ですが、「いつ」とハッキリと判るはずもありません。
もちろん、政府はアメリカ、韓国と連携をしてあらゆる情報を得ようと必死ですし、自衛隊や米軍、韓国軍も私達が想像する以上の情報合戦をしている事でしょう。
ただ、一説によると「4月25日」に何らかの動きがあるかも?という事です。
実はこの「4月25日」は「北朝鮮建軍85周年」なのです。
または韓国大統領選挙「5月9日」の前辺り。。。なども言われています。
予測不可能な金正恩の行動ですから、本当にわかりません。。。
個人的にはアメリカが空母カールビンソンを北朝鮮近くに派遣してますし、下手な動きは出来ませんから、お得意の威嚇としてのミサイル発射はあっても日本に着弾はさせ無いと思うのですが。。。いかがでしょうか?
でも確かに、恐いのは潜水艦発射弾道ミサイルの「KN-11」、北朝鮮名の「北極星1号」で、この弾道ミサイルは「潜水艦」と名前がつくだけあり、水中から発射されますから、より、発射準備が敵にわからないのです。
まさか、空母カールビンソンにいきなり発射は無いのでは?と。。。
金正恩は本気である事は確かでしょうけど、同時にどんな兵器を持っていても戦術を誤れば、相手はアメリカと韓国と日本の3国、いや、世界を敵に回しますから、実は非常に焦っていると思います。
弾道ミサイルは日本のどこに落ちる?
これに関しても色々と憶測が飛び交っていますが、概ね同じのようですね。
- 三沢基地がある青森県。
- 岩国基地がある山口県。
- 横田基地、座間キャンプ、厚木基地がある神奈川県。
などが濃厚なようです。
沖縄の米軍基地があるので危ないとは思うのですが、あそこは中国が入ってきてますから、北朝鮮も下手に狙わないかも?
とにかく金正恩は先ほども書いたように「予測不可能」な行動に出るタイプ。
最悪は「自暴自棄」になって飽和攻撃をする可能性もあります。
狂犬的な暴君、金正恩。。。
フッと、ローマ帝国第5皇帝の「ネロ」を思い出しました。
皇帝ネロをモチーフにした映画「クォ・ヴァディス」というのがあります。
ヘンリク・シェンキェヴィチの小説「クォ・ヴァディス」を壮大なスケールで映画化したもの。
デボラ・カー、ピーター・ユスティノフ、エリザベス・テイラーが出演。今観るとびっくりするのが、大女優のソフィア・ローレンが奴隷役で出ている事です。しかも、無名時代の時です。
是非、いつか観てください。
とにかく、「備えあれば憂いなし」です。
内閣官房「国民保護ポータルサイト」は必ずチェックして下さい!
水なども用意するのもいいでしょう。。。
こんな時になんですが、いえ、こんな時だからこそ。。。
最後に、今日も大きく深呼吸してリラックスを!