北朝鮮 オットー・ワームビア氏の脳損傷はロボトミー手術が原因?

2017年6月13日に北朝鮮で拘束されていたアメリカ人大学生オットー・ワームビアさんが脳に損傷を受け、昏睡状態のまま帰国されたニュースが世界中を駆け巡りました。

ボツリヌス中毒症でもなく、外傷なども無かったと」医師団が会見をし、ますます、「なぜ、オットー・ワームビアさんが脳に損傷を受けたのか?」と、原因が気になります。

そして、以前観た「カッコーの巣の上で」というジャック・ニコルソンの主演の映画に描かれていた手術を思い出しました。 それが「ロボトミー手術」です。

ロボトミー手術の起源は?

1935年に、イェール大学のカーライル・ヤコブセン博士ジョン・フルトン博士が、なんと、チンパンジーに対して前部前頭葉を切除する手術を行ったそうです。

その結果、チンパンジーの「実験的神経症」克服されたという報告をしました。

この「実験的神経症」ですが、意味は次の通りです。

条件づけられたイヌに対して強い刺激を反復して与えると、条件反射は示さなくなり,拒絶反応や常同行動などを示すようになる。この現象をいう。

生理学におけるパブロフの条件反射の実験から見出されたものであるが、人の神経症と同一視できるかどうか疑問もある。

ブリタニカ国際大百科事典より

要は、チンパンジーにワザと、まず神経症になるようにしておいて、その神経症を克服するために前部前頭葉を切除したところ、「効果があった」という事です。

この実験効果を基に、ポルトガルのリスボン医科大学神経外科医アントニア・エガス・モニス博士は、ざっくり説明すると次のような仮説を立て、精神障害のある患者20人に手術をし、「効果があった」と学会に発表しました。

モニス博士の仮説。

精神障害は、前頭葉内の神経細胞に異常なシナプスの結合繊維群が生じるために起こる。

そして、この仮説を基にした手術法を考案。

両側前部前頭葉白質切截(せっさい) 

簡単な説明をすると、前頭葉の前の部分から白質を切断するというもの。

「白質」とは。

ヒトの組織で、大脳や脊髄などで軸索が集まっている部分。

生物学用語weblio辞書より。

そしてその後、アメリカの神経学者ウォルター・フリーマン氏と、ジェームス・ワッツ氏が、モニス博士の考案した方法を改良して発表したのが「ロボトミー」という手術法

ロボトミー(prefrontal lobotomy 前頭葉切截術)

「LOBE」+「ANATOMY」からの造語

「LOBE」=丸い突出部、耳たぶ、葉、(葉などの)裂片

「ANATOMY」=解剖学、解剖術、解剖、(詳細な)分析、(生物の)解剖学的構造、人体、解剖図

これを機に、「モニス博士」や「ロボトミー」が世界で広く知られるようになり、モニス博士はノーベル生理学・医学賞をを受賞しました。

具体的にどんな手術をするのか?

wikipediaによると。

モニス術式
両側頭部に穴をあけ、ロボトームという長いメスで前頭葉を切る。
経眼窩術式(ウォルター・フリーマン&ジェームス・ワッツの考案)
眼窩の骨の間から切断すべき脳の部分に到達する。
外側からみえる傷跡がないというメリットがある。
眼窩脳内側領域切除術
広瀬貞雄日本医科大学名誉教授が開発した術式。

生理学的観点から[編集]

当時の標準的なロボトミーの術式は、前側頭部の頭蓋骨に小さい孔を開け、ロイコトームと呼ばれたメスを脳に差し込み、円を描くように動かして切開するというものであった。前頭前野と他の部位(辺縁系や前頭前野以外の皮質)との連絡線維を切断していたと考えられる。前頭前野は、意志、学習、言語、類推、計画性、衝動の抑制、社会性などヒトをヒトたらしめている高次機能の主座である。

ロボトミー手術の本当の効果は?

成功例もあったようですが、やはり「人間の社会性など、ヒトをヒトたらしめている高次機能の主座」ですから、そこを直接当時のやり方で手術を施すと、「てんかん」「人格変化」「無気力」「抑制の欠如」「衝動的な行動をとる」などの副作用が生じ、必ずしも成功したとは言えず、問題視されました。

そして、このロボトミー手術を受けた元患者からモニス博士は襲撃されています。

「人体実験」の側面もあったと言われており、日本でも「ロボトミー殺人事件」が起きています。

このように、ロボトミー手術を受けると廃人同然になると言われ、また「電気ショック」や、「精神治療薬」などの普及もあり、被害者や医学会から「ロボトミー手術」は反対され衰退して行ったようです。

(電気ショック療法がいいかは疑問がありますが。。。)

そのため、このロボトミー手術を考案したモニス博士のノーベル賞の剥奪を望む団体もできましたが、ノーベル財団はその要望に応えてないです。

ただ、今と違って、当時の医療技術・環境を考えると精神疾患を抱えた患者の治療としては一定の効果があったのでは? と再び評価をする動きもあります。

2017年6月22日(アメリカ時間)に、北朝鮮に拘束された挙句に原因不明の脳損傷となり死亡したオットー・ワームビアさんの、そもそもの「拘束した理...

日本ではロボトミー手術は禁止?

wikipediaによると。

日本精神神経学会が1975年(昭和50年)に、『精神外科』を否定する決議を採択し、ロボトミー手術の廃止を宣言した事から、現在日本の精神科において、精神疾患に対してロボトミー手術を行うことは、精神医学上禁忌である。しかし、精神障害者患者会の一つ、全国「精神病」者集団の声明(2002年9月1日)では『厚生省の「精神科の治療指針」(昭和42年改定)はロボトミーなど精神外科手術を掲げており、この通知はいまだ廃止されていない。』と主張している

となっており、どうやら日本において完全に廃止されていないようですね。。。

オットー・ワームビアさんはロボトミー手術を施された?

全く情報が無いですし、医師団は会見で「治療計画」や、「予後」についてはメディアに公表しない意向を伝えてます。

なので、不明ですが。。。
色々と調べたらロボトミー手術に「レーザー治療」もあるという記事がありました。

なので、レーザーなら痕跡は「外傷」としては残らないかな?と。

いや、再度、手術方法のところを読んでいただきたいのですが。。。
そもそも「経眼窩術式」はどうやら外傷が目立たない、もしくは傷痕が残らないようにできるらしいですね。

経眼窩術式ウォルター・フリーマン&ジェームス・ワッツの考案)

眼窩の骨の間から切断すべき脳の部分に到達する。外側からみえる傷跡がないというメリットがある。

もちろん、「ロボトミー手術」の事は医師団は仮説を立てたでしょうし、そうであれば脳の前部前頭葉の白質の有無は当然医師はチェックしているでしょうから、何かあれば、この件は記者会見で発表されたのではないか? そこで、発表が無かった事を考えると違うのかも?

ただ。。。実際に「ロボトミー手術」を受けて、オットー・ワームビアさんが昏睡状態に陥ったとしても、アメリカにはロボトミー手術を当時受けた被害者の子孫が多く、今回をキッカケに、またアメリカに於いて訴訟だとか、世論が「ロボトミー手術そのもの」に向けられることは、精神科医にとっても避けたいところだと思いますから、わかっても医師団は発表しないかもしれないですね。

いや、非常に慎重に様々な交渉を必要とする「北朝鮮」が相手ですから、刺激しないように公表しないということも考えられます。

オットー・ワームビアさんが、例えば拘束されている時に「錯乱状態」もしくは、「反抗」したために、このロボトミー手術を受けたのかもしれない。。。

そう思った次第です。。。

とにかく北朝鮮は許せない!!

追記:2017年6月20日早朝、悲しいニュースが入ってきました。。。
本当に許せないです!

2017年6月19日午後2時20分(アメリカ時間 日本時間は20日午前3時20分)に、北朝鮮から昏睡状態で釈放されたアメリカ人大学生のオットー・...

ちなみに、「カッコーの巣の上で」は、ある俳優さんが影響を受けた映画とインタビューで答えていて、気になって観ました。

主演のジャック・ニコルソンは精神病では無いのですが、精神病のフリをして自ら病院に入ります。そこで突飛な行動をするので「精神病」と認定されてしまいます。

真っ白で無機質な病棟。。。
彼が良かれと思ってしたことが裏目に出てしまい、事件が起こり、ロボトミー手術をされてしまいます。

大人しくなったどころか、本当に廃人になった彼。

最後のシーンは悲しかったのを覚えています。
(映画、ベティ・ブルーの最後のシーンはこの映画にヒントを得たのかな?と)

さて、今回の記事はいかがでしたか?

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