韓国の文在寅大統領が就任しましたが、経済政策は今ひとつのような気がします。
文在寅大統領は、格差をどのようにして埋め、そしてどのような経済政策を軸に韓国経済を立て直そうとしているのでしょうか?
DHCの番組「ニュース女子」に出演していた岸博幸氏、西岡努氏の解説がわかりやすかったのでまとめてみました。
文在寅大統領の経済政策の目玉は?
選挙の公約では主に次の通り。
- 開城工業団地の再開
- 金剛山観光の再開
- 財閥改革
- 公務員81万人の雇用→目玉!
仁川空港では1万人の非正規雇用を全員正社員にしたとか。
これでは、そのうち持たなくなるでしょう。
格差を無くすために、安易に「じゃあ、公務員になって国のお金で食べさせてあげるね」とは本当に持たない。しかも81万人って。。。
財閥改革と言う「財閥いじめ」が始まる!!
出演していた岸博幸氏によると、韓国はあまりにも「サムスン」など大企業もあるけれど、とにかく中小企業が弱すぎて結局、国のお金で雇用を生む公務員か、財閥改革をする事で経済をよくしようするために、無理な話とのこと。
そこで、この財閥改革ですが。。。これはもっと単純に言うと「財閥いじめ」らしいのです。
今、サムスンの副会長で、事実上のオーナーである李在鎔氏(イ・ジェヨン=1968年生)が捕まっています。
ちなみに捕まった理由はwikiによると以下の通り。
朴槿恵前大統領や、朴大統領の長年の知人・崔順実への贈賄、横領、財産国外逃避、犯罪収益隠匿、偽証の5つの容疑(一連の崔順実ゲート事件の1つ)で特別検察官によって逮捕・起訴された[。
西岡努氏によると、文在寅大統領は具体的に次のような事を推し進めるとのことです。
- 今までの、腐敗、不正を徹底的に清算すると言っている。
- 李明博政権時代の不正・腐敗の再調査をやる。
- サムスンだけでなく、賄賂を渡したと言って財閥の会長をどんどん逮捕するだろう。
- 最終的には李明博の逮捕も狙っているだろう。
李明博氏の逮捕を狙っているとは知りませんでした。
こうなると、朴槿恵元大統領、李明博元大統領続けての逮捕になります。
また驚くのは次の事実。
韓国の財閥企業10社で韓国のGDPの7割!
おまけに景気が悪いと来てますから、「こんな時に財閥の改革をやったら経営者は、益々雇用は止めようとなるのではないか?」「新規投資は止めようとなるのでは?」と長谷川幸洋氏の指摘。
この指摘に、西岡氏、岸氏の回答は次の通り。
- 海外に企業は出て行くかも。
- サムスンも本社を海外に移すと言う事を考えざるを得ないだろう。
また、財団いじめの1つのエピソードが紹介されました。
実は朴槿恵スキャンダルも法的に、合法的に認可された財団にサムスンがお金を出したら、後から「賄賂だ」と言われて捕まっている。
しかも、朴槿恵前大統領の懐にはまだ一銭も入っておらず、そのお金はまだ財団にある。
このような事を李明博政権時代にもやろうとしているので、事実上の「革命政権」だ。
このような事をこれから文在寅大統領が行うため、韓国の財閥は海外に行く可能性が非常に高いらしいです。
そもそも、財閥にしてみれば「韓国の市場」は非常に小さいため、本社を海外に移すのは別に構わないわけで、何故、韓国にいたかと言うと「それなりのメリット」があったから。
それが無くなれば、韓国に本社を置かなくてもいいのではないかと加えて岸氏が言ってました。
なるほどね。。。
でもこれで経済は持つのでしょうか?
西岡氏によると、いきなり財閥改革に着手するのは難しいので、まずは「保守系叩き」をし、それが終わったら財閥改革に着手する様です。
「保守系叩き」が終わったら言われているようにサムスンなどの財閥は海外に行く出しょうか?
なぜ、文在寅大統領が親北派なのか?はこちらの記事で↓↓
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