福岡県の古代遺跡「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」を世界遺産登録するようにユネスコの諮問機関、イコモスが政府に勧告しましたね。
その沖ノ島では毎年5月27日に「宗像大社沖津宮現地大祭」というお祭りがあることをご存知でしょうか?
今年2017年5月27日はあともう少し! 参加できるのか?
そこで、「宗像大社沖津宮現地大祭」とはどんなお祭りで、いつ参加募集なのかをチェック!
※ 追記 残念!! 「沖津宮現地大祭」の一般人上陸を全面禁止と発表されました。
宗像大社沖津宮現地大祭とは? お祭りの由来
宗像大社沖津宮現地大祭は、昭和30年代から行われているようです。
「古代から」と思っている方も多いかもしれませんね。
何を隠そう、私がそうでした。。。
実は、宗像大社沖津宮現地大祭は、明治38年5月27日から28日にかけて日本海軍がロシア海軍と戦って勝利をおさめた日本海海戦を顕彰するための祭り。
日本海での海戦が行われた場所は沖ノ島の近海で、なんと、当時、沖ノ島に常駐していた神職の佐藤市五郎氏(1889~1974)が、日露戦争の日本海海戦の始終を目撃し、詳細を「沖津宮日誌」に記しているそうです。
とても貴重ですね。
そもそも宗像大社は海の安全を司り、国体を守る宗像三女神(さんじょしん)を御祭神とする神社ですし、なるほど。。。という感じです。
今年、2017年5月27日は参加できる?
残念! 既に、締め切り!
実は先ほど、宗像大社に電話して伺いました!
理由は、宗像大社のHPに一切書かれていないからです。
それから、そもそも「女人禁制」なので悪しからず。
では、宗像大社沖津宮現地大祭の募集はいつからいつまで?
- 募集は 毎年2月1日〜2月28日!
これでは、世界遺産のニュースが飛び込んできて、5月27日ならまだ間に合う!これから行きたい!と思った方も絶対に行けませんね。。。
しかも、ホームページではこれまでも一切、お知らせしてないのだとか!
参加できる人数は? そして参加する方に求めるもの。
- 抽選で選ばれた、約200名のみ!
この200名という数字は、勝手に想像したのですが、この沖ノ島には、戦時中には陸軍・海軍を合わせて200人ほどの軍人達が駐屯していたそうです。
なので、それに合わせいるのかな?と。
そんな沖ノ島ですから、砲台跡など、戦争遺跡が残されているようです。
- 参加者に求めるものは。。。
日本海海戦顕彰という趣旨をご理解いただける方
なるほど。。。
まあ。。。世界遺産に本当に登録されれば、「観光目的」という趣旨でもOKになるかもしれませんが。。。
でも、絶対に本来の「日本海海戦顕彰」という趣旨を大切にしたいものですね。
宗像大社沖津宮現地大祭のスケジュールは?
- 前日の夕方。。。
・大島の中津宮で渡島(おしま)安全祈願祭が行われる。
・参加者はそこでご祈祷を受け、その日はそのまま大島の民宿にステイ。
(大島に宿泊するのは外界との交流を断ち、身を清めるという意味がある) - 翌朝は。。。
・船で、約1時間半の船沖ノ島に到着。
・参加者は服を脱いで海中で禊(みそぎ)をする。
(海に入ってまず太陽に向かって礼拝し、続いて沖津宮の方向に向かって手を合わせる)
・海から上がり服を着た後は、沖津宮の社殿に向かう。
・ご神前で神職が祝詞を奏上し、玉串を上げる。
・海岸へ戻り、大島の氏子の方々が用意した魚の煮付などで簡単な直会(なおらい)
をし、船で本土に戻る。
沖ノ島に滞在するのは2時間半程度。
沖ノ島がよくわかる参考動画
既にに開催が終わっている特別展ですが、少しでも沖ノ島関係のものを〜。
案外、大きいものもあって迫力あります。
※ 九州国立博物館公式サイトより。
さて最後に、今日も大きく深呼吸してリラックスを!